ダイレクトトレード  ペルー  クルスパタ ナチュラル 

ペルーと言うとあまり馴染みのない方も多いと思います。

一般流通しているスペシャルティコーヒーも品数が少なく、クルスパタのようなナチュラルはまずお目にかかることはありません。

ペルーと言うと、ブレンドに使用するイメージがありシングルオリジンとしては少し弱いイメージがありました。

クルスパタのようなナチュラルフレーバーはとても貴重な逸品です。

その生みの親であるカルティバーの方々がどのような思いで商品を作り上げ、小規模農家をどのように助けていけるのかなど沢山課題はありそうですが、これから更なるコーヒーの飛躍国として注目していきたい国の一つです。

カルティバー

リサーネ・オーク 氏

カルティバーは、アムステルダムを拠点とするリサーネと、ペルーを拠点とするセオドロスを中心としたチームです。

リサーネは文化人類学を学び、アムステルダムのインポーター、トラボッカでクオリティマネージャーとして活躍。

コーヒーとの出会い

コーヒー生産者と会うために中南米を旅したとき、私は本格的にコーヒーと恋に落ちました。

アムステルダムに戻り、プロのコーヒーテイスターになれる会社を探して、トラボッカに入社しました。

クオリティマネージャーを5年間務め、さらにコーヒー生産地を旅してサステナブル・ディベロップメントのリサーチを行い、コーヒー生産者とどうしたらコーヒーチェーンがよりよくなるか話し合いました。

コーヒーチェーンとクオリティ両方に関わるためには、自分で会社をつくるのが唯一の道だという結論に達し、2017年からペルーの生産地に通い始め、今に至ります。

ペルーはとてもユニークでポテンシャルがあり、一緒に仕事をしたい多くの小規模生産者がいる国でした。

ペルーと言えばフェアトレード認証、オーガニック認証のコーヒーは思い浮かびますが、特別なフレーバープロファイルがあるとは思わないでしょう。でも、スペシャルティコーヒーのマーケットとつながりが無いだけで、ペルーにはたくさんの美しいコーヒーがあることを私は知っていました。

多くの農園は標高が2,000mほどあり、ティピカ、ブルボン、カトゥーラ、ゲイシャ、パチェなど、ピュアな品種が育まれています。

でも、誰もユニークなフレーバーの価値を理解しておらず、コンテナの中で混ぜられていました。

ペルーは大きな可能性を秘めた、アップカミングな国なんです

ペルーの魅力

ペルーの一番の魅力は、その多様性です。マイクロロケーションにそれぞれのフレーバープロファイルがあるのです。

ペルーは北部、中央部、南部と大きく三つの地域に分けられますが、それぞれ別の国だと感じるくらい異なります。

それぞれの地域のフレーバープロファイルを定義するのは難しいのですが

北部 : フルーティーでクリーン、ブライト、イエローフルーツ、レッドフルーツ。

南東部 : クスコ地方は美しい厚みのあるチョコレートのフレーバー。

中央部 : フルボディで、とても甘い。エスプレッソやブレンドに好んで使われます。

クオリティの観点では、農園面積の平均が2ヘクタールほどの小規模生産者に関しては、スペシャルティコーヒーの知識が不足しています。

例えば、収穫時には完熟したコーヒーチェリーのみを選ぶセレクティブピッキングが必要とされます。

生産者自身は勿論チェリーの色を判断できますが、それをピッカーさんに落とし込むのが簡単ではありません。

ピッカーさんはバスケットの数によって収入が決まるので、手早く収穫したがるからです。

発酵も同様です。発酵はミューシレージを取り除くために行いますが、それだけではなく、発酵が品質に深く関わることはあまり理解されていません。

乾燥の工程はもっと大きな問題で、多くの生産者は乾燥棚を持っておらず、地面で乾燥させます。

それには非常に大きな品質上のリスクがあります。

それを解決するために、私達はヨーロッパのロースターとジョイントコラボレーションで乾燥場に投資をしています。

サステナビリティの観点では、例えば、中央部の特定の地域では、森林再生、オーガニック、パーマカルチャーのプラクティスが実行されています。

でも、一番大きな問題はコーヒーの価格です。これに関しては、生産者からロースターまでコーヒーチェーン全体をファシリテートする必要があります。

2013年から2014年にかけてさび病が中南米を襲い、コーヒーの木はほとんど植え替えられました。

国の政策によって農業再生のためのローンを組むことが可能になり、多くの生産者は病害に強いカティモールを植えましたが、それはカッピングのクオリティにおいては理想的とは言えない状況でした。

でも最近、ティピカ、ブルボン、カトゥーラなどの伝統的な品種に回帰するムーブメントが起きています。

もちろん病害に注意深くある必要性はありますが、これは発展的な変化だと思います。とは言え、さび病によって、多くの生産者は農園を閉めて土地を売り、仕事を求めて都会に出て行きました。

ペルーの生産者にとって、スペシャルティコーヒーはまだとても新しいものです。

彼らは七、八年前にスペシャルティコーヒーにフォーカスし始めましたが、ほとんどの農園ではこの一、二年です。

コーヒー生産全体を変えるために、やるべき仕事はまだまだあります。

セオドロス氏

セオドロスは国際開発を学び、ペルーのコーヒー協同組合でインターンとして働いた後、トラボッカでトレーダーとして活躍。

その後、妻の母国であるペルーに家族で移住した。

セオドロスが大学時代にエントリーしたビジネスプランコンテストの話は興味深い。その時、彼が提出したプランのテーマは「ダイレクトトレードのプラットフォーム」で、しかも彼はそのコンテストで賞を獲り、アメリカへの留学を叶えたというから驚きである。

その後彼はオランダへ帰国し、トラボッカに入社して本格的にコーヒーのキャリアを積むことになった。

しかし、彼は壁に行き当たる。大企業のトラボッカでは、彼が望むように小規模生産者と直接関わることは難しかったのだ。

当時同僚だった二人は夢を語り合い、意気投合。

2017年にカルティバーを設立した。

彼らはペルーのスペシャルティコーヒーに大きな可能性を見出し、小規模生産者が品質の高いコーヒーを育むことで、彼らの収益性を高めることができると信じて活動している。

カルティバーはペルー各地の100件以上の小規模生産者とつながりを持ち、マイクロロットを中心に取り扱う。

その品質は、ザ・バーンやボナンザコーヒー、フライドハッツなど、ヨーロッパのロースターから高い評価を得ている。

そんなカルティバーが作り上げた商品がこちら

ペルーでナチュラルは珍しい商品です。フルーティーなフレーバーが強く印象に残るコーヒーです。

ペルー クルスパタ ナチュラル

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