エスプレッソマシーン(ビビエンメ)修理!

当店のエスプレッソマシーンは、VBM(ビビエンメ)を使用しております!

VBM(ビビエンメ)は、タンク式でコンパクトに整った設計になっており、業務用としても使っているお店は多いかと思います!

200Vの水道直結・業務用大型エスプレッソマシーンのような、パワフルなものではありませんが、小規模店などではこのくらいのサイズ感のエスプレッソマシーンを利用しているお店は多く、故障も似たり寄ったりではないでしょうか?

もちろん、大型・小型に関係なく機械の故障は付き物です!!

故障の原因を事前に予測できれば、対処も早く出来るので

今回のエスプレッソマシーン(ビビエンメ)の故障と対処方法などが参考になれば幸いです!

メーカーによって付いている箇所などの違いはありますが、対処方法が判れば「修理業者」を呼ぶ必要は無くなり「金銭的」にも「時間的」にも節約できるはずです!!

修理は、自己責任になりますので「修理する」「業者を呼ぶ」の選択は、ご自身で判断してください!

当店では、一切責任を負うことは出来ません!

あくまでも、参考事例として見て頂けると幸いです

エスプレッソマシーン(ビビエンメ)の故障症状

お湯が出なくなり、振動ポンプ(バイブレーションポンプ)が動かなくなった!

結果的に振動ポンプ(バイブレーションポンプ)が「うんともすんとも」言わなくなったので、部品交換が必要と判断しました!

故障の兆候

  • ・水をセットして、電源を入れると給水のため振動ポンプ(バイブレーションポンプ)が動き出すのですが、「音が大きい」「作動時間が長い」
  • ・朝の調整作業で、落ち始めるまでの時間がいつもより「3秒くらい遅い」
  • ・エスプレッソ抽出中、「圧力の上昇が遅い」
  • ・営業中にしばらく使わない時間に圧力計が、「異常に低下する(2以下)」
  • ・エスプレッソ抽出後、給水のため振動ポンプ(バイブレーションポンプ)が動くのですが、給水に「時間がかかる」「音が大きい」

このような通常とは違う「違和感」は、感じていました

その内、振動ポンプ(バイブレーションポンプ)が動いていても、給水が出来なくなり最終的には止まってしまいました

違和感を感じてから、一・二週間程度は何とか動いていた状態でしたので「この期間」振動ポンプ(バイブレーションポンプ)を買っておくなどの対応をしておけば、お店の営業への影響は少なくできたようにも思います!

実際エスプレッソマシーン(ビビエンメ)が故障してから、ネットで故障症状から故障個所の特定などをした結果、やはり振動ポンプ(バイブレーションポンプ)が原因の一つと確信しました

そこから振動ポンプ(バイブレーションポンプ)を購入し、取り付け交換して復旧するのに「10日」ほど掛かり、その間エスプレッソメニューを「マキネッタ」にて提供せざるを得ませんでした!

早く故障原因が判れば、もっと短時間で復旧できた可能性は高いです

皆さんも、このような症状が出たら早めの対応を心がけましょう!!

何故、エスプレッソマシーン(ビビエンメ)修理の記事を書いたのか?

今回のエスプレッソマシーン(ビビエンメ)の故障に伴い、ネットで色々調べましたが、なかなか業務用や家庭用ハイグレードの修理方法などの記事が無かったことです!!

この手のエスプレッソマシーン(ビビエンメ)の故障の際は、「修理業者にお願い」するのが一般的なのでしょう!

「自分で直そう!」何て考える方は少ないのでしょうね

ただ、原因と解決策が判っているなら「自分で直した方が良い」ように思います!

「修理業者にお願い」すると、3~5万円くらいはしてしまいます

「自分で修理」すれば、部品代だけなので1万円以下で出来ます!

しかも、「修理業者」も場合によっては時間がかかるケースもあります

「時間」「修理費用」を抑えたいのでしたら、「自分で修理」するのが良いかと思います!

但し、原因が判らないような故障ならば「修理業者にお願い」した方が、早いケースもありますので、ご自身で判断してください!!

「せっかく自分で修理したので、きっと誰かの役には立ってくれるだろう」と思い記事の作成をしています

メーカーによって付いている箇所などが違う場合がありますが、エスプレッソマシーンの構造自体は大きく変わらないと思います!

古いマシーンの場合は、今はあるのが普通でもその当時の製造マシーンでは付いてないケースもあったりしますので、それはご自身で調べてください

私も、「修理業者ではない」ので全てを把握している訳ではありません

あくまでも、今回行った修理工程を記事にした程度です

何かの参考になれば幸いです!

振動ポンプ(バイブレーションポンプ)を入手!

振動ポンプ(バイブレーションポンプ)を入手するのが、とにかく大変でした!

時間的にも「早く欲しかった」ので、最終的には妥協せざるを得なかったのが現状です

故障している振動ポンプ(バイブレーションポンプ)

「ULKA」 100v EX5 が欲しかったのですが、見つからず

「ULKA」 100v EP5 で妥協しました!

「ULKA」の100vが、とにかく見つからず、合っても「EP5」ばかりで

しかも、半月くらい待たされるケースが多かったように感じます!

  • 「EP」は、プラスティック製で「EX」に比べると、水垢が付きやすい傾向にある為、寿命が短いと言われています
  • 「EX」は、真鍮製で水垢が付きづらい傾向にあり、寿命が長いと言われています!
上が新品、下が故障した振動ポンプ(バイブレーションポンプ)

海外のサイトなどでは、「EX」が販売されていますが、そもそも電圧が違うケースがほとんどです!120vとか230vとかばかり!!

100vのEXは、見つけることは出来ませんでした!

あっても新品ではなく、「中古品」や中古品をオーバーホールした「リビルト品」なので、寿命はかなり短そうに感じたので買いませんでした!!

結局「EP」ですが、国内で在庫を抱えていて、すぐに届きそうなところを探した結果「八欧機器(株)」が良さそうだったので購入しました

「八欧機器(株)」は、1つから購入でき、在庫を抱えているのですぐに送ってくれます

急いでいる方には、オススメです!!

ちなみに、「2/1min」とは、2分使ったら1分休ませるという意味の様です!

連続で使う際は、気を付けましょう!

エスプレッソマシーンは、海外製がほとんどなので部品が、なかなか見つからないケースが多いようです!

部品が見つからない場合は、「修理業者」に依頼するしか無さそうですね!!

エスプレッソマシーン(ビビエンメ)修理工程

エスプレッソマシーン(ビビエンメ)の修理に伴い行った作業は3か所です

  1. 1、振動ポンプ(バイブレーションポンプ)を新品と交換
  2. 2、リストリクターの確認・清掃
  3. 3、抽出口の清掃

修理する際は、「コンセントを抜く」のが基本ですが、「コンセントを抜く」と「各設定」が消えてしまうので、今回は抜かずに作業しました!

その理由としては、このエスプレッソマシーン(ビビエンメ)は「タンク式」の為、水がある程度入っていないと「ポンプに電気が通らない」ようになっていると判断したので、水のタンクを外して作業しました

もちろん、電源は切っています!!

あまり真似はしない方が良いかも知れません!

自己責任で、お願いします

残念ながら最終的に、「各設定」は設定し直さなければならなくなります!!(後ほど詳しく書きます)

なので、安全を確保する上でもコンセントは抜いた方が良いとは思います!

1、振動ポンプ(バイブレーションポンプ)を新品と交換

振動ポンプ(バイブレーションポンプ)の交換は、比較的簡単です!

エスプレッソマシーン(ビビエンメ)の、外観の左右のネジを6個外すと内部構造が見える格好になります

正面から向かって左側に「赤い部品」があり、それが振動ポンプ(バイブレーションポンプ)です!

1か所結束バンドで止まっていたので、新しく購入しています(100均で売ってます)

ポンプを支えているゴムが2か所ありますが、特に外さなくても作業は出来るので、お好みで判断してください

  1. 1、電極を引っ張って外します
  2. 2、結束バンドの付いたホースを外します!(ホースから水が出るので注意)
  3. 3、金属配管との接続を外します(ネジのように回す構造です)
  4. 4、故障した振動ポンプ(バイブレーションポンプ)を取り除いたら、新しい振動ポンプ(バイブレーションポンプ)を取り付けるだけです
  5. 5、取り付け方法は、外した方法を逆からすれば出来ます(3→2→1)
3、金属配管との接続を外します(ネジのように回す構造です)
4、故障した振動ポンプ(バイブレーションポンプ)を取り除いた状態
4、新しい振動ポンプ(バイブレーションポンプ)を取り付けた状態

電極を水に濡らさないように、気を付けましょう!

そんなに、難しくないですよね!!!

あっという間に、終わってしまいます

これで、振動ポンプ(バイブレーションポンプ)の交換は終わりました

2、リストリクターの確認・清掃

外のボルトを外した状態

エスプレッソマシーンのリストリクターは、抽出時の水の流れを制御する重要な役割を果たします

主に、「圧力の調整」「水量の制御」「抽出時間」などに大きく関わってくる重要な部分です

リストリクターが詰まっていると、水量が少なかったり、圧力が安定しなかったり通常にような抽出が出来なくなってしまいます

エスプレッソマシーンにとって、凄く重要な部品です!

出来れば、定期的にメンテナンスするのが良いと思います

リストリクターは、メーカーによって付いている場所が違うので、自分のエスプレッソマシーンはどこに付いているのか?調べておくと良いでしょう!

ビビエンメの場合、正面ヘッドホルダーの一番上の大きなボルトの中にあります!

  1. 1、ボルトを外します
  2. 2、中に金属フィルター(円柱状)が入っているので、引っ張り出します
  3. 3、中に小さなボルトの様な部品が、リストリクターです
  4. 4、リストリクターをネジと同じように、回して取り出します(工具が無い場合、ラジオペンチなどでも取り出せます)
  5. 5、リストリクターには、小さな穴が開いています!この穴で、調整を行うのですが水垢などで埋まってしまうケースもあります!細い針金のようなものでしっかり穴を確保しましょう
  6. 6、リストリクターの水垢が酷い場合は、バックフラッシュする際の洗剤で漬け置き洗浄すれば奇麗になります
  7. 7、奇麗になったリストリクターを取り付けて元に戻します!その後、取り外しの逆を行い取り付けて行きます(4→2→1)
2、中に金属フィルター(円柱状)が入っているので、引っ張り出します
3、中に小さなボルトの様な部品が、リストリクターです (穴が開いています)
リストリクターを取り外した状態(小さな穴の開いた部品がリストリクター)
外のボルトと中に入っていた円柱状のフィルター

リストリクターの清掃が終了しました!!

3、抽出口の清掃

抽出口の清掃は、なかなかやる機会が無かったのでついでに掃除しておきました

シャワーフィルターやガスケットを、マイナスドライバーなどを使用して外します!(こちらは、毎日清掃しています)

シャワーフィルターをはめ込んでいた「抽出口」の真ん中のネジ部分をマイナスドライバーで取り外して清掃します!

ネジを外した状態

外してみると、思ったほど汚れておらず良かったです

ネジの内側に、コーヒーかすなどが詰まっていることがあります!(今回は奇麗です)

取り外したネジの内側の、お皿の部分に汚れが溜まる

汚れがある場合、異臭の原因になったり美味しいエスプレッソができない要素にも繋がります!

定期的に清掃を、心掛けたいですね!!

抽出口の周りなども清掃し、ネジをはめて元に戻しました

とても簡単に出来るのですが、使用した後などは「非常に高温」なので火傷してしまいます!

エスプレッソマシーンを止めて、熱が冷めるまでは清掃ができないので「清掃のタイミング」を上手く考えて作業しましょう

やらなければ良かった失敗!

エスプレッソマシーン(ビビエンメ)の修理途中で、給水ランプが点灯していないことに気付きました!

  • ・電球を交換できるのかどうか?
  • ・それとも配線系のトラブルなのか?

確認する必要が生まれました

対策と確認作業

「点灯する電球」を外し、「消えている電球」箇所に取り付けて判断することにしました!

電球を入れ替えて、「点けば」電球の問題!「点かなければ」配線の問題!と判断できます

先ずは、電球の構造を把握する目的で「点灯する電球」を取り外します!思った以上に配線から取り外せず少し苦戦しましたが、何とか取り外すことが出来ました!

取り外す際に、勢い余って突然「スポン」と抜けてしまったことにより、構造が確認できませんでした

お店の閉店の時間が迫っていた為、取り敢えず電球を元に戻し、今日はこの辺で片付けて帰ることにしました!

翌日、「点灯する電球」と「消えている電球」も取り外し(こちらも苦戦しました)またまた同じように「スポン」と突然抜けて、構造が確認できませんでした

取り敢えず電球を入れ替えて見ましたが、点きませんでした!(配線トラブル?)

何かがおかしいような気はしていましたが、もう一度「点く電球」を元の箇所に繋げて見ましたが、こちらも点かなくなってしまいました???

何だろ~と考えていた時に、小さなバネが2つ落ちていることに気付きました!

「何のバネ??」

もしかして、このバネで通電する仕組みでは?

と思い、取り付けて見たところ「点灯」しました!

ところが、昨日外した箇所の電球のバネは、昨日片づけた際に掃除してしまったので「どこに行ったのか?」無くなってしまいました!!!

とにかく、「電球なのか?」「配線なのか?」の確認をするために、そのバネを使って交互に電球を入れ替えて確認した結果、どちらも「点灯」しました

ただの接続不良だっただけでした!

余計なことをしてしまった結果、バネを無くしてしまうと言う失敗をしてしまいました

休みの日、電球を持って秋葉原(無いとは思うけど)に探しに行きました

「バネ」は見つかりましたが、やはり電球はありませんでした(見たことないと言われました)

電球は、メーカー独自で制作した物の可能性が高いので、もし電球をお求めの方はメーカーに問い合わせた方が早いかと思います

その後、電球も「点き」無事に修理完了した次第です

エスプレッソマシーン(ビビエンメ)修理後の変化!

エスプレッソマシーン(ビビエンメ)も復旧したので、通常通り調整を行ったのですが、今までより「メッシュが細かくなり」その結果「時間も長く」なっていることに気が付きました

今までの振動ポンプ(バイブレーションポンプ)のパワーと新品のパワーが違うせいなのか?リストリクターを奇麗に清掃した結果なのか?は定かではありませんが、水の出方が良くなっていることは間違いありません!!

その結果、メッシュを細かくしないと30gに合わなくなっています!

時間も長めなので、「設定」を全てし直すことになります

振動ポンプ(バイブレーションポンプ)の交換の際には、以前の「設定」は使えなくなる可能性が高いです!!

そう考えると、修理作業にはコンセントを抜いた方が「安全」です!!!

どの道、以前の「設定」は使えないのであれば、安全に作業する方が賢明です!

どのような形で修理作業をするのかは、自由ですがケガをしないように気を付けて作業をしてください

あくまでも参考事例ではありますが 今回の修理・清掃方法が、何かの役に立っていただけたら幸いです!!

どうか、お怪我の無いよう安全に作業を行ってください

エスプレッソブレンド

当店のエスプレッソブレンドは、酸味を抑え「まろやか」であるながら 苦味と旨味を味わえるブレンドになっています

業務用コーヒー豆の卸販売

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