コロンビアという国
コロンビアと聞くと、あまりにも馴染みが深く散々飲んできたせいか?
あまり興味を引かない方も、多いように感じます
ブラジルやコロンビアは生産量が多いので、価格が比較的低めであることで
ブレンドのベースで使われるケースが多く、「どっかで飲んだ味」がすると感じる方も多いと思います
知らずに飲んでいた方も多いですが、品質は高く良質なコーヒーを生産する国の一つなんです
そんなコロンビアのコーヒーについて解説して行きます
コロンビアコーヒーの歴史
コロンビアにコーヒーが伝わったのは
- 1723年にイエズス会が持ち込んだことが始まり
- 1730年頃に、サンタ・テレサキリスト教修道院に植えたのが始まり
など、諸説ありこれっと言ってはっきりしていないような印象です
19世紀末までは、それほど重要な作物として生産されていませんでしたが世界中に需要があることを知ってか?
「金のなる木」であるコーヒーを、急速に生産し始め1912年にはコロンビアの輸出総額の50%を占めるまでに拡大するようになりました
コロンビアは、早い段階からマーケティング・ブランディングなどに積極的に取り組み、コロンビアコーヒーを印象付けることに成功しました
皆さんもどこかで見たり聞いたりしていると思います
「山が育てたコーヒー」や「100%コロンビアコーヒー」などのキャッチコピーの商品やCMは記憶に残っている方も多いと思います
このように、戦略的にコーヒーを販売して行き世界生産量第2位まで上り詰めて行きました
ブラジルに次ぐ生産量を誇っていましたが、時代の変化と共に徐々に順位は下がり、2023年現在では第4位にまで落ち込むこととなりました
ちなみに、2023年1月発表の10位までの順位は(発表データは2021年)
- 1位:ブラジル
- 2位:ベトナム(主にロブスタ種)
- 3位:インドネシア(ス〇バが大量に購入しているからとも?)
- 4位:コロンビア
- 5位:エチオピア
- 6位:ホンジュラス
- 7位:ウガンダ
- 8位:ペルー
- 9位:インド
- 10位:グァテマラ
更に、世界総生産量が9,917,258tで、前年の10,688,153tに比べると
77万t減少していると言う現実を突きつけられた印象です
気候変動の影響で世界中で、生産量が減ってきている現実!
2021年と言うと、2020年にコロナが広がった翌年なのでコロナの影響もありますが世界中の気温が上昇している影響で、作物が育たなくなって来ているのが現状です
着々とその影響は出て来ており、現地での取引価格も上昇傾向は続いています
今後も上昇は続き、以前のような価格では飲めなくなりコーヒーは高級品として取り扱われる時代へと進むことなるでしょう
更に高くなる前に、美味しいコーヒーを今のうちに飲んでおきましょう
少し話が逸れましたが、コロンビアにはコロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)と言うものが1927年に「生産者の利益を守る目的」で発足されました
スペシャルティコーヒーと言う、「高品質で付加価値のある商品」の概念が登場しても、その価値の存在を重要視していませんでした
FNCの中でも意見は分かれたようですが、今まで通りの一般的なコーヒーであるコマーシャルコーヒーで生産量を多く生産して「生産者の利益を守ろう」とした結果、他の国に品質的にもスペシャルティコーヒー市場の参入にも遅れを取ってしまった経緯がありました
元々品質は高かったのですが、その良さをうまく表現していなかったのが勿体なかったように思います
初めてのコーヒー豆の国際品評会であるCOE(カップ・オブ・エクセレンス)が開催されたのが1999年にブラジルから始まり、コロンビアのCOEが開催られたのが2005年と他の国から6年後のことでした
他の国が、スペシャルティコーヒーで成功しているのを目の当たりにして慌てて参入したようにも思えます
ですが元々コーヒーを生産するのに適した土地が多く、品質は高かったので他の国に負けない高品質のスペシャルティコーヒーを生産する農家が多いのも事実です
最近は、積極的に新しい精製方法を取り組む農家も多くユニークなフレーバーの物も数多く生産されています
品種改良なども、昔から積極的に行っている国なので何時かビックリするようなコーヒーが出てくるかも知れませんね
コーヒー生産地域
コロンビアでは、コーヒー生産地域が明確にされており
【北部】【中部】【南部】に分けられています
収穫は、年2回行られる地域が多いのが特徴です
- 【北部】の味わいの特徴: :柔らかな酸味、ソフト~重厚なコク、チョコレートのようなイメージ
- 【中部】の味わいの特徴: 中~強酸味、フルーティ、ハーブのような香り、バランスが良くまろやかなイメージ
- 【南部】の味わいの特徴: 中~強酸味、程良いコク、柑橘系の香りで甘味が強い、キャラメルのようなまろやかなイメージ
【北部】マグダレナ(シエラネバダ)
マグダレナは、 シエラ・ネバダ・デ・サンタ・マルタ山地の麓にあります
この地域は、標高が低く
「華やかさ」と言うよりは「力強い味わい」の傾向があります
コーヒー生産者は、外国から移住して来た人や先住民の手によって栽培されている地域です
先住民の一つのアルワコ族は、現代的文化がもたらす環境への影響を問題視しており、古くから独自の有機栽培(オーガニックコーヒー)を積極的に行なって栽培されています
標高は、900~1600m
主な収穫時期は、10月~2月
この地域のコーヒーは、柔らかな酸味・重厚なコク・香りは非常に強く
ダークチョコレートのようなイメージです
【北部】ノルテ・デ・サンテンデール
ノルテ・デ・サンテンデールは、アンデス地方の北東に位置しベネズエラとの国境に接した地域です
コーヒー生産は、アンデス山系の一つである東コルディエラ山脈の斜面で栽培されています
この地域は、日差しが強いためシェードツリー(木や林の木陰で栽培)を利用して、セミシェード(半日陰)で栽培されるのが特徴です
標高は1000m~1600m
主な収穫時期は、9月~12月
第2収穫時期は、4月~6月
この地域のコーヒーは、柔らかい酸味・マイルドなコク・香りは軽く甘い
チョコレートのようなイメージです
【北部】サンタンデール
サンタデールは、アンデス山脈の一部であるオリエンタル山系に属しておりコロンビアで最も古くからコーヒーを栽培していた地域の一つです
コーヒー生産エリアは2つあり、「比較的平坦な地域」と「アンデス山脈の急斜面の地域」に分かれます
この地域の特徴は、生物多様性にあり、その恩恵としてハーブのような香りが生まれることです
生態系を守りながら、コーヒー生産を行ってきた結果「さび病」を無くすことに成功した地域でもあります
その為、原産地呼称制度でブランドが守られているので、勝手にサンタデール産コーヒーとして名乗ることは出来ません!
消費者にとっては、信用でき安心して購入できます
標高は、900~2300m
主な収穫時期は、10月~12月
この地域のコーヒーは、柔らかい酸味・コクはソフト~ハードまで多岐・香りは甘くハーブや柑橘系
ユニークなフレーバーが印象的なイメージです
【北部】カサナレ
カサナレは、オリノコ川に囲まれた地域です
この地域は、「シャノ草原」と言う広大な草原地域でコーヒー生産が行われています
標高は、1200~1800m
主な収穫時期は、10月~1月
この地域のコーヒーは、ほどほどの酸味・コクが強く・香りは柑橘系
ボディがしっかりありコロンビアらしい印象です
【中部】アンティオキア
アンティオキアは、アンデス山脈の西部から中部の斜面に位置します
この地域は、適度な斜面と澄んだ水により生物多様性地域で高品質なコーヒーを生み出します
標高は、1200~1800m
主な収穫時期は、9月~10月
この地域のコーヒーは、甘味や酸味が強く・マイルドなコク・香りは柑橘系やバニラなど多岐
甘い香りでまろやかなコーヒーのイメージです
【中部】カルダス
カルダスは、コロンビアの中央西部に位置し、南北に延びるアンデス山脈を横断するように東西に広がる地域です
一つ一つの農園は小さいですが、昔からコーヒー生産が盛んな地域で農園によって標高などの環境の違いによって同じ地域のコーヒーでも味わいに違いのあるのが特徴です
標高は、1200~1800m
主な収穫時期は、9月~12月
この地域のコーヒーは、酸味が強く・マイルドなコク・香りは甘くフルーティー・ハーブ
フルーティーな香りで、甘くマイルドなイメージです
【中部】リサラルダ
リサラルダは、アンデス山脈の中西部の小さな地域です
地形による環境の変化によって、地域特性のあるユニークなコーヒーを作り出します
標高は、1200~1800m
主な収穫時期は、9月~12月
この地域のコーヒーは、酸味が強く・マイルドなコク・香りは甘くフルーティー・ハーブ
ハーブやフルーティーな甘い香りで、マイルドなイメージです
【中部】クンディナマルカ
クンディナマルカは、コロンビアの中心部に位置し、首都ボゴタもこの地域の一部にあります
首都ボゴタは、標高が高く2640mと非常に高地にあります
この地域は、アンデス山系が南北に伸び東西に横断するように広がっているのでとても突起に富んだ地域です
標高は、1200~1800m
主な収穫時期は、西部地域 7月 、 東部地域 10月~1月
この地域のコーヒーは、程良い酸味・マイルドなコク・香りは柑橘系
香りが良く、マイルドなイメージです
【中部】キンディオ
キンディオは、コロンビアの西中央の位置し、アンデス中央山系の西側斜面に掛かった小さな地域です
この地域は、キンディオ火山の急な斜面の山岳地帯と波打つような丘の2つの地域に分かれます
標高は、1200~1600m
主な収穫時期は、9月~12月
この地域のコーヒーは、酸味は強く・マイルドなコク・香りは甘くフルーティー・ハーブ
ハーブやフルーティーな甘い香りで、しっかりした酸味だがマイルドなイメージです
【中部】トリマ
トリマは、コロンビアの中心部に位置し、コロンビア第3位のコーヒー生産量を誇ります
この地域は、暖かい気候・栄養豊富な土壌・十分な雨量などコーヒー栽培に適している地域の一つで、高品質なコーヒーが栽培されます
その為、原産地呼称制度によりブランドが守られているので、他の生産地域の人がトリマ産を名乗ることは出来ません
消費者にとっては、安心して購入できます
標高は、1200~1800m
主な収穫時期は、 南部3月~6月 、 北部9月~12月
この地域のコーヒーは、酸味はやや強く・程良いコク・香りは甘く柑橘系
フルーティーな甘い香りで、コクのあり柔らかいイメージです
【中部】バジェ・デル・カウカ
バジェ・デル・カウカは、コロンビアの南西に位置する地域です
この地域は、農業に適した火山性の岩と水はけの良い土壌が特徴です
コロンビアコーヒーを輸出する港は、主にサンタマルタ・カルタヘナ・ブエナベントゥラから輸出されており、ブエナベントゥラ港はバジェ・デル・カウカ県にあり、日本への輸出量は、米国に次いで2番目の量にもなります
標高は、1200~1800m
主な収穫時期は、 中央地域 3月~6月 、 北部 9月~12月
この地域のコーヒーは、しっかりした酸味・マイルドなコク・香りは甘く柑橘系
キャラメルのような甘い香りで、まろやかな味わいのイメージです
【中部】メタ
メタは、コロンビアの中心部に位置しアンデス山脈の東の地域になります
この地域は、アンデス山脈とシャノ草原を繋ぐ地域で、豊富な水源が多くの動物や植物を豊かにしています
メタのコーヒー生産者は仕事熱心で、優れたオーガニックコーヒーがそれを物語っています
標高は、1200~1800m
主な収穫時期は、10月~12月
この地域のコーヒーは、酸味が強く・程良いコク・香りは甘く柑橘系
柑橘系の爽やかな香りで、まろやかなバランスの良い味わいのイメージです
【南部】ウィラ
ウィラは、アンデス山系の南部に位置しており、多様な動物や植物に溢れた自然豊かな地域です
この地域は、火山灰による肥沃な土壌や山間の谷が年間を通じて気候が安定しておりコーヒーの生育には完璧な環境と言われています
コロンビアのコーヒーの中でも、最高級品質のコーヒーを生産しています
その為、原産地呼称制度によりブランドは守られていますので、他の生産地域の生産者がウィラ産を名乗ることは出来ません!
消費者にとっては、安心して購入できます
標高は、1000~2200m
主な収穫時期は、9月~12月 、 5月~7月
第2収穫期は、5月 、 10月~11月
この地域のコーヒーは、多種多様な酸味やコクがあり、香りは甘くキャラメルやフルーティー
ウィラ産と言っても、味わいには幅があり標高の違いによって大きく変わってきます
甘い香りが多く、バランスの良いマイルドなイメージです
【南部】カウカ
カウカは、コロンビア中央南部に位置しており、アンデス山脈に囲まれていることで年間を通して安定した気候を作り出しています
この地域は、1700mと標高が高い地域もあり、波打つような斜面でコーヒーの生産が行われています
標高が高いことで、高品質で個性豊かなコーヒーが生産されることで知られています
原産地呼称制度によりブランドは守られていますので、他の生産地域の生産者がカウカ産を名乗ることは出来ません!
消費者にとっては、安心して購入できます!
標高は、1100~2100m
主な収穫時期は、4月~6月
この地域のコーヒーは、酸味が強く・柔らかなコク・香りは甘くキャラメルやフルーティー
甘い香りでソフトなイメージです
【南部】カケタ
カケタは、コロンビアの南東に位置し、広大なジャングルと平地が続く地域です
この地域は、「アマゾン地域」と呼ばれており、熱帯のアマゾンの様な生物多様性と豊かな森林・豊富な水源を要します
コーヒーの生産は、新興産地であり、ほとんどの農家が小規模農園で構成されていて大自然がもたらす恩恵を大切にしながら、高品質のコーヒーを生産しています
自然豊かな地域で生産されているので「アマゾンコーヒー」とも呼ばれています
標高は、1200~1800m
主な収穫時期は、10月~12月
この地域のコーヒーは、まろやか酸味・コクは強く・香りはハーブやフルーティー
ハーブのような香りで、まろやかなイメージです
【南部】ナリーニョ
ナリーニョは、コロンビア南西部に位置し、標高が高いエリアでもコーヒーが発芽ができる奇跡的な地域です
この地域は、北緯1度とほとんど赤道直下であり、コーヒー生産に必要な日射量は言うことがありません
火山性の肥沃な土壌で栄養豊富な地域で、コーヒー栽培は険しい山の急斜面で栽培されています
通常、ナリーニョの様な標高の高い場所では気温が下がる為コーヒーの栽培は不可能とされているのですが、ほとんど赤道直下であり昼間の熱が蓄積され谷底から立ち上げる暖かく湿った空気のおかげで、標高が高くても寒さを和らげコーヒーの栽培を可能にしています
奇跡的な地域で生産されているコーヒーは、世界で称賛される高品質なコーヒーを作り出しています
もちろん原産地呼称制度によりブランドは守られていますので、他の生産地域の生産者がナリーニョ産を名乗ることは出来ません!
消費者にとっては、安心して購入できます!
標高は、1300~2300m
主な収穫時期は、4月・7月
第2収穫期は、12月~1月
この地域のコーヒーは、酸味が強く・程良いコク・香りは甘くチョコレート・キャラメル
甘い香りで、程良いコクとキレのある酸味のイメージです
コーヒーの格付け
国によって格付けの仕方が違い
「標高の高さ」・「スクリーンサイズ」・「欠点豆の混入率」など
で分類する国もあれば、どれか一つだけの国もあります
コロンビアコーヒーの格付けは、豆の大きさのみ(スクリーンサイズ)によって分類されます
名称 | スクリーンサイズ | 許容範囲 |
エクセルソ プレミアム | 18 | スクリーン14-18 最大5% |
エクセルソ スプレモ | 17 | スクリーン14-17 最大5% |
エクセルソ エクストラ | 16 | スクリーン14-16 最大5% |
エクセルソ ヨーロッパ | 15 | スクリーン12-15 最大2.5%/ 5% / 10% の3カテゴリー |
エクセルソ UGQ | 15 全体の50%以上 残りは14 | スクリーン12-14 最大5% |
エクセルソ マラゴジッペ | 17 | スクリーン14-17 最大5% |
エクセルソ カラコル (ピーベリー) | 12 | 平豆最大10% |
スクリーンサイズとは、ふるい網のサイズを表し、数が大きいほど大きくなります
許容範囲とは、例えばエクセルソ プレミアムの場合
「スクリーンサイズ18に残った豆」と「スクリーンサイズ14に残った豆」を5%許容した生豆と言うことになります
ピーベリーとは、丸い形状の豆を指します
コロンビアでは、このように豆のサイズのみで格付けされるので
お店でのハンドピック(欠点豆を取り除く作業)をしているか?していないか?で味や香りなどに大きく影響することになり、お店の品質を問われることになります
コロンビアで栽培されているアラビカ種の主な品種
ティピカ
ティピカ種は、最も古い栽培品種と考えられています
他の品種は、ティピカ種の突然変異や交配によって生まれました
香りが良くクリアな酸味が特徴で、世界中で栽培されているが生産量は少ない傾向にあります
ブルボン
ブルボン種はティピカ種(最も古い栽培品種)が、マダガスカル島の東にあるブルボン島(現レユニオン島)で突然変異して生まれた品種
ブルボン種は、 「濃厚な味わい」ではあるのですが、コーヒーチェリーが小さめである為、コロンビアの規格的にも生産量は少ない傾向にあります
カトゥーラ
カトゥーラ種は、1937年にブラジルで発見されたブルボンの突然変異種で比較的生産性が高い
一つの木に、多くのコーヒーチェリーが栽培できる利点があります
マラゴジッペ
ブラジルで発見されたティピカ種の突然変異の一つです
大粒で見栄えが良いので、人気があります
「エレファントビーンズ」とも呼ばれています
タビ
ティピカ種、ブルボン種そしてティモール交配種の異種交配によって生まれた品種
ティピカ、ブルボン種と同様に高い幹と長い枝を持っています
タビ(Tabi)とは、グアンビアノ(コロンビアの部族)の言語で“良い”という意味です
コロンビア
1983年Cenicafé(セニカフェ)によって、5世代に及ぶ改良の末に開発された品種
さび病に強いカトゥーラとティモール交配種に始まり、再びカトゥーラと4回にわたる自花受粉を行った結果生まれました
カトゥーラ種と同様さび病に強く、また収穫量も高いです
カスティージョ
コロンビア種に至るまでの品種改良で生まれた品種
コロンビア種とカトゥーラ種よりも、環境への適応性と収穫量が高いのが特徴で「豆も大きく」「味も深く」「サビ病にも強い」のが特徴です
コロンビアで最も多く栽培されている品種です。
コロンビアの主な精製方法
ウォッシュド(水洗式)
ウォッシュドは、収穫した実を水の中に入れて沈んでいる実のみを使用する。
水に浮いている実は、未成熟のため使用しない。
ここで欠点豆を取り除く工程になる。
沈んだ実は、パルパーと言う機械で皮と果肉を取り除く。
取り除いた種は、パーチメント(内果皮)とその周りにぬめり(ミューシレージ)がある。
ミューシレージを完全に取り除く必要があるので、水を張った発酵槽の中に入れて発酵させて取り除きます。
その後ミューシレージを取り除いたパーチメントを良く水で洗浄し、ナチュラルと同じように天日乾燥させます。
生産者によっては、機械で乾燥させる場合もあるが天日乾燥に比べると品質が劣ると言われています。
乾燥が終わると、パーチメントの状態で貯蔵庫で1か月~2か月熟成させたのち、脱殻機でパーチメント(内果皮)を取り除く。
グリーン色のコーヒー生豆を色やサイズ別に選別・欠点豆の除去を行い、袋詰めして出荷していく。
メリット: 欠点豆の混入率が低いので品質は上がる
デメリット: ナチュラルほど風味は強くない
味わいはクリーンで酸味は強くなる傾向にある
ナチュラル(自然乾燥式)
ナチュラルは、収穫されたコーヒーの実をそのまま天日乾燥させコーヒーの豆を取り出す精製方法。
ブラジルのような広大な敷地面積で平地が多い農家は、パティオ(中庭)に広げて乾燥させたり、平地の少ない農家では高床式の棚で乾燥させたりする。
乾燥が終わると、パーチメントの状態で貯蔵庫で1か月~2か月熟成させたのち、脱殻機でパーチメント(内果皮)を取り除く。
グリーン色のコーヒー生豆を色やサイズ別に選別・欠点豆の除去を行い、袋詰めして出荷していく。
メリット:風味が強くコーヒー本来の味わいや比較的甘味が強い傾向にある
デメリット:未成熟豆や発酵豆などの欠点豆の混入が多くなる傾向がある
アナエロビック・ファーメンテーションなど
最近は、新しい技術を積極的に取り入れる農家が増えて来ています。
アナエロビックに始まり、インヒューズドコーヒーなども生産されています。
今後も、発酵技術は進化して行くと思いますので、楽しみな生産国の一つです!
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