グァテマラという国

グァテマラというと、マヤ文明時代の遺跡が世界遺産として有名ですよね。

実は、コーヒーの生産においても有名な国の一つです。

コーヒー世界生産量、第10位の生産量を誇るコーヒー生産国です。

日本への輸出量は、現在米国に次ぐ量を誇り

総生産量の20%もの量が日本へ輸出されています。

そんなグァテマラコーヒーについて、解説していきたいと思います。

グァテマラの歴史

グァテマラは、中央アメリカの北部に位置する共和制国家です

正式名称は、グァテマラ共和国になります

グァテマラは、中央アメリカで最も人口が多く

首都グァテマラシティは、中央アメリカ最大の都市とも言われています

その昔、マヤ文明の中心は、現在のグァテマラの領土が拠点であったとされています

1492年にコロンブスが、アメリカ大陸を発見すると

中央アメリカ地域も、ヨーロッパ人に征服されてしまいます。

1524年には、スペインにグァテマラも征服されてしまいました。

その後長らく植民地は続き1821年に、スペインから独立する事になったのですが、メキシコ帝国に併合されてしまいます

1823年には、メキシコ帝国が崩壊し「ようやく独立国」として歩き出せると思われたが、新たに中央アメリカ諸州連合が結成され、その一州として加わることになります

中央アメリカ諸州連合は、アメリカ合衆国をモデルとして建国されたようです

しかし、元々あまり中の良くない国が多く「保守主義のグァテマラ派」と「自由主義のエルサルバトル派」とで内戦になり、グァテマラ派が勝利を収め連邦は解体となり1839年に「独立国」となりました。

その後も、争いごとは絶えず長い内戦の時代が続くことになります。(36年間)

1996年に平和条約が結ばれて、ようやく終結することになりました。

グァテマラとコーヒー

グァテマラにコーヒーが持ち込まれたのは、定かではありません。

1747年には、既に栽培され飲まれていたと言う報告もあるようです。

元々グァテマラの主な換金作物は、天然インディゴ(ジーンズなどの染料)でしたが、化学染料の発明によって需要は減少してしまいます。

そこで政府は、1845年にコーヒーを重要な作物とし大規模な政策を進めていきます。

コーヒー産業の振興のために100万個ものコーヒーの種を配布したり

公有地とされていた土地を、先住民から奪い

奪った土地を、大規模なコーヒー農園にして生産量を増やして行きました。

その結果、グァテマラの輸出の90%を占めるまで拡大することになります。

そのうち、内戦へと進んで行きます

内戦を引き起こした要因は、貧困・土地分配・飢餓・先住民に対する人種差別(現在も残る問題)などがあったようです。

グァテアラのコーヒー生産のピークは、2001年頃で「コーヒー危機」の影響で他の作物へ移行する生産者も多くなり、生産量は減少していくことになります

「コーヒー危機」とは、2000年頃にコーヒーの過剰供給が起こり

価格が暴落してしまい、生産者の収入が激減してしまった出来事です。

生産者は、生活のために苦渋の決断を迫られることになりました。

更に今では、「さび病」に苦しめられているのと「気候変動」の影響で生産量が減少している実態があります。

今後は、更に生産量の減少による価格高騰が起こることが予想されます。

グァテマラの主な生産地域

サン・マルコス

グァテマラの生産地域で、最も温暖で降水量が多い地域

他の地域より、早い時期から雨が降るのでコーヒーの開花時期が早いのが特徴

フローラル・フルーティーなフレーバーと、スッキリした酸味が特徴です

アカテナンゴ

グァテマラのコーヒー生産の中心地

品質が徐々に上がて来ていて、知名度も上がってきている地域

フルーティーで、酸味がしっかりありスッキリした味わいが特徴です

アティトラン

アティトラン湖周辺にコーヒー農園があります

人口流出も問題視され、人件費の高騰などにより土地を売った方が多くの利益が出ると、コーヒー農園を辞めてしまう農家もいるようです

柑橘系のフレーバーと、豊かなコクが特徴です

コバン

豊かな熱帯雨林で、降水量が多く、コーヒーの乾燥に頭を悩まされる事もあるようです

この地域は、少しへき地にあるので、輸送が難しくコストが高くなる傾向にあります

フルーティ-なフレーバーと、バランスの良いコクが特徴です

ニューオリエンテ

グァテマラの東の方にある、ホンジュラスとの国境近くの地域

「ヌエボ・オリエンテ」とも言い「新しい東」を意味します

比較的新しいコーヒー生産地域で、ほとんどが小規模農家です

チョコレートのようなフレーバーとしっかりしたコクが特徴です

ウェウェテナンゴ

グァテマラの有名な生産地域の一つ。

ナワトル語で「太古の場所」「先祖の場所」と言う意味を持つようです

コーヒーの栽培に適している環境下にあり、グァテマラで一番美味しいと言われる「エルインヘルト農園」があるのも、この地域です

とても品質が高く、人気の地域の一つです

とにかく香りがよく、フルーティなフレーバーと、より上品なバランスの良い味わいが特徴です

フライハーネス

首都グァテマラシティ周辺を、囲むように位置する地域

都市開発などで、コーヒー生産地域が縮小している地域です

スッキリした酸味と豊かなコクが特徴です

アンティグア

世界的にも、最も良く知られている地域です

3つの火山に囲まれていて、コーヒー生産に適した地域です

品質が良く、ボディもしっかりある商品が多いので

浅煎り~深煎りまで使い勝手の良い商品が、多くあり人気があります

柑橘系のフレーバーが多く、コクのある上品なバランスの良い味わいが特徴です

グァテマラの格付け

グァテマラでは、標高の高さによって格付けされます

ストリクトリー・ハード・ビーンズ(SHB)

標高1300m 以上で栽培

ハード・ビーンズ(HB)

標高1220m~1300m で栽培

セミ・ハード・ビーンズ(SH)

標高1050m~1220m で栽培

エクストラ・プライム・ウォシュッド(EPW)

標高900m~1050m で栽培

プライム・ウォッシュッド(PW)

標高750m~900m で栽培

標高が高い場所での栽培されて要るものが、高品質とされています

「欠点豆の混入率」や「豆のサイズ」での評価はありません

主に、コモディティコーヒー(コマーシャルコーヒー)での評価基準です

「スペシャルティコーヒー」や「プレミアムコーヒー」での評価基準は、

この基準を元に、更に厳しい基準で評価される事になります

グァテマラの主な品種

ティピカ

ティピカ種は、最も古い栽培品種と考えられています

他の品種は、ティピカ種の突然変異や交配によって生まれました

香りが良くクリアな酸味が特徴で、世界中で栽培されているが生産量は少ない傾向にあります

完熟実の色は、赤色です

ブルボン

ブルボン種はティピカ種(最も古い栽培品種)が、マダガスカル島の東にあるブルボン島(現レユニオン島)で突然変異して生まれた品種。

完熟実の色は、赤・黄・オレンジ色などある。

以前は幅広く栽培されていたが、多くの生産国でより生産性の高い品種に変えられてしまった。

カトゥーラ

カトゥーラ種は、1937年にブラジルで発見されたブルボンの突然変異種で比較的生産性が高い。

樹があまり高く成長せず、手済み収穫し易く人気のある品種。

特に中南米で人気のある品種です。

完熟実は赤色と黄色がある。

カトゥアイ

カトゥアイ種は1950年~1960年代に、ブラジルのカンピーナス農業試験場が開発した、カトゥーラ種とムンド・ノーボ種の交配種。

樹があまり高く成長せず、生産性や耐久性を兼ね備えた品種。

完熟実は赤色と黄色がある。

マラゴジッペ

ブラジルで発見された、ティピカ種の突然変異種の一つ。

とにかく大粒で、かなりインパクトのある品種です

見た目が良いので人気はあるが、生産量が少ないので希少性は高いです

「エレファント・ビーンズ(象豆)」などと呼ばれたりもします

完熟実の色は、赤色です

パチェ

ティピカ種の突然変異種の一つと言われています

グァテマラで発見された品種で、背丈が低く栽培しやすいようです

比較的新しい品種ですので、徐々に栽培地域が広がって来てるように感じます

今後に期待のできる楽しみな品種です

完熟実の色は、赤色です

グァテマラの主な精製方法

ウォッシュド(水洗式)

ウォッシュドは、収穫した実を水の中に入れて沈んでいる実のみを使用する。

水に浮いている実は、未成熟のため使用しない。

ここで欠点豆を取り除く工程になる。

沈んだ実は、パルパーと言う機械で皮と果肉を取り除く。

取り除いた種は、パーチメント(内果皮)とその周りにぬめり(ミューシレージ)がある。

ミューシレージを完全に取り除く必要があるので、水を張った発酵槽の中に入れて発酵させて取り除きます。

その後ミューシレージを取り除いたパーチメントを良く水で洗浄し、ナチュラルと同じように天日乾燥させます。

生産者によっては、機械で乾燥させる場合もあるが天日乾燥に比べると品質が劣ると言われています。

乾燥が終わると、パーチメントの状態で貯蔵庫で1か月~2か月熟成させたのち、脱殻機でパーチメント(内果皮)を取り除く。

グリーン色のコーヒー生豆を色やサイズ別に選別・欠点豆の除去を行い、袋詰めして出荷していく。

メリット: 欠点豆の混入率が低いので品質は上がる

デメリット: ナチュラルほど風味は強くない

味わいはクリーンで酸味は強くなる傾向にある

ナチュラル(自然乾燥式)

ナチュラルは、収穫されたコーヒーの実をそのまま天日乾燥させコーヒーの豆を取り出す精製方法。

ブラジルのような広大な敷地面積で平地が多い農家は、パティオ(中庭)に広げて乾燥させたり、平地の少ない農家では高床式の棚で乾燥させたりする。

乾燥が終わると、パーチメントの状態で貯蔵庫で1か月~2か月熟成させたのち、脱殻機でパーチメント(内果皮)を取り除く。

グリーン色のコーヒー生豆を色やサイズ別に選別・欠点豆の除去を行い、袋詰めして出荷していく。

メリット:風味が強くコーヒー本来の味わいや比較的甘味が強い傾向にある

デメリット:未成熟豆や発酵豆などの欠点豆の混入が多くなる傾向がある

アナエロビック・ファーメンテーション

新しい精製方法で、独特なフレーバーが特徴で最近は多くの生産国で使用されるような成って来ています

この精製方法の説明は、改めてご説明いたします

グァテマラの商品はこちら

グァテマラ ラ・エスペランサ農園

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